農協(JAバンク)でお金借りる方法は?ローンの審査や申込条件を解説

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「農協(JAバンク)でお金借りる方法を知りたい」
「農協の審査は厳しい?」
「農協はJAの組合員以外も借り入れできる?」

農協(JAバンク)は金利が安いため、お金に困ったときに利用したいと考える人もいるでしょう。

農業従事者以外でも農協でお金を借りることは可能ですが、どんな申込条件があるのか、どれくらい審査が厳しいのかわからず、利用すべきか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

この記事では、農協でお金借りる条件や申し込み手続きの手順を詳しく解説します。

この記事でわかること
  • 農協でお金を借りる条件はJAの組合員であり営業エリアに居住していること
  • 1,000円程度を出資すると准組合員として加入でき、農協で借り入れできる
  • 農協には8つのローン商品があり、他の金融機関より低い金利で借り入れできる
  • 契約には来店が必須|融資までに1ヶ月以上かかるため借り入れを急ぐ人には不向き

農協でお金を借りるときの注意点も解説するので、ぜひ最後までチェックしてください。

【農協でお金借りる8つの方法】

ローン商品金利(年率)限度額申込年齢
マイカーローン1.40〜1.75%1,000万円以内18~75歳
フリーローン7.25〜10.70%10〜500万円20~75歳
多目的ローン2.65~3.65%10~1,000万円18~75歳
住宅ローン0.77〜3.70%10〜1億円18~66歳
教育ローン1.95〜2.10%10〜1,000万円18~65歳
カードローン12.0%以内10〜500万円20~70歳
高齢者向けローン3.90%10〜100万円60~75歳
リフォームローン1.00〜3.475%1,000万円以内18~75歳

なお、人気のカードローンについては、カードローンおすすめランキングで解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

農協でお金借りる8つの方法|各種類の概要を解説

農協(JA)は、地域の農業を支えるために作物の販売や農業機械の供給などを行う組織です。

他にも。JAバンクという金融機関が融資などの事業を手がけており、生活が苦しい組合員を対象に貸し付けを行っています。

JAバンクでは複数のローン商品を取り揃えており、組合員であれば好条件で借り入れできます。

農協でお金借りる8つの方法|各種類の概要を解説
  • マイカーローンは18歳から低金利で借入可能|車・バイク購入から修理まで利用可能
  • フリーローンは用途自由で事業資金への使用も可能!100万円以内なら収入証明書の用意は一切不要
  • 多目的ローンは生活費から買い物まで使い道が自由で便利
  • 住宅ローンは上限金額が最大1億円!新築や増改築の費用に利用可能
  • 教育ローンは家賃を含めた教育関連費用を借りられる
  • カードローンは金利が最大12.0%と低水準で返済負担を軽減!気軽に利用できる
  • 高齢者向けローンはJAに公的年金の口座を開設していれば年金受給者も借り入れ可能
  • リフォームローンはインターネットから24時間365日申込み可能で限度額も高い

農協でお金を借りる前に、どのようなローン商品があるかを把握しておきましょう。

マイカーローンは18歳から低金利で借入可能|車・バイク購入から修理まで利用可能

マイカーローンは、車やバイクに関する資金を借り入れできるローンです。

車やバイクの購入や修理費用はもちろん、運転免許の取得費用から車庫建設費用まで、幅広い用途で使えます。

18歳から年1.85~4.00%の低金利で利用することができ、最高1,000万円まで融資を受けられるのも利点です。

金利(年率)固定2.80~4.00%
変動1.85~3.05%
借入限度額1,000万円以内
返済期間半年~10年以内
申込年齢18~75歳
資金使途・車やバイクの購入や修理、車検費用
・カー用品の費用
・運転免許取得費用
・車庫の建設費用(100万円まで)

申込時に75歳未満で最終支払いが80歳未満なら、高齢の人も借り入れ可能です。

フリーローンは用途自由で事業資金への使用も可能!100万円以内なら収入証明書の用意は一切不要

フリーローンは使い道を問わず、用途が自由なローンです。事業資金への使用も可能なため、個人事業主にも適しています。

また、借入金額が100万円以内なら、収入証明書の提出不要で利用できます。

金利(年率)7.25〜10.70%
借入限度額10〜500万円 
返済期間半年~10年
申込年齢20~75歳
資金使途なし

カードローンもフリーローンと同様に資金の用途が自由ですが、カードローンは限度額の範囲内で繰り返し繰り返し利用できるのに対し、フリーローンは1回しか融資を受けられません

例えばフリーローンで10万円を借り入れした後に、さらに追加で融資を受けたい場合は、再度申し込みと審査が必要です。

一度だけの借り入れを希望するなら問題ありませんが、今後も追加で融資を受ける可能性がある場合は、カードローンの利用をおすすめします。

多目的ローンは生活費から買い物まで使い道が自由で便利

多目的ローンは、フリーローンと同様に、生活費から買い物までさまざまな使い道に利用できるローンです。

借入可能な金額はフリーローンより高く、金利も低いため、高額融資を希望する人や長期返済を計画している人に最適です。

金利(年率)2.65~3.65%
借入限度額10~1,000万円
申込年齢18~75歳
資金使途なし

なお、年0.32%の金利を追加すれば、9大疾病に備えるプランに加入ができます。

9大疾病補償保険付きのプランを利用すると、万が一病気にかかったときにローン残高が0円になり、借金の返済を免除してもらえます。

病名ローン残高が0円になる条件
がん
急性心筋梗塞
脳卒中
診断で0円
高血圧症
糖尿病
肝硬変
慢性腎不全
ウイルス肝炎
慢性膵炎
働けない状態が365日続くと0円

万が一に備えて保証を付けたい人には、多目的ローンがおすすめです。

住宅ローンは上限金額が最大1億円!新築や増改築の費用に利用可能

住宅ローンは、借入金額が10万~1億円と幅広いのが特徴です。住宅の購入や増改築、他社ローンの借り換えなど幅広く利用できます。

また、返済期間も最大40年まで設定ができ、無理のないペースで支払いを続けられます。

金利(年率)0.77〜3.70%
借入限度額10〜1億円
返済期間3~40年
申込年齢18~66歳
資金使途住宅の新築・購入増改築借り換え

返済期間は最大40年ですが、80歳未満の時点で完済しておく必要があります。

66歳まで申し込みは可能ですが、高齢で申し込むほど返済期間が短くなる点に注意が必要です。

教育ローンは家賃を含めた教育関連費用を借りられる

教育ローンは、教育関連資金を借り入れできるローンです。最大1,000万円という高額融資に対応しており、子供の教育費が足りない場合に役立ちます。

JAの教育ローンは、入学金や授業料だけでなく、進学に合わせてアパートを借りる際の家賃も借り入れできるのが利点です。

金利(年率)1.95〜2.10%
借入限度額10〜1,000万円
申込年齢18~65歳
資金使途教育に関する資金教育ローンの借り換え家賃

保証人や担保は不要で18歳から利用できるため、バイト収入がある学生本人も申し込みできます。

カードローンは金利が最大12.0%と低水準で返済負担を軽減!気軽に利用できる

資金使途が特に決まっていない場合は、カードローンの利用がおすすめです。カードローンは資金使途が自由なうえ、限度額の範囲内なら何度でも繰り返し借り入れが可能です。

金利は店舗によって異なりますが、いずれの地域も上限金利10.0%前後となっており、最大12.0%と低い設定になっています。

金利(年率)12.0%以内
借入限度額10〜500万円
申込年齢20~70歳
資金使途なし

カードローンは、担保や保証人不要で契約できます。ショッピングや生活費など幅広いシーンに利用できるため、急な出費に備えておきたい人におすすめです。

高齢者向けローンはJAに公的年金の口座を開設していれば年金受給者も借り入れ可能

高齢者向けローンは、年金を受給している60歳から75歳までの人が利用できるローンです。

他のローンでは、年金収入のみだと審査に通過できない場合があります。しかし、高齢者向けローンはJAに公的年金の口座を開設していれば、年金受給者でも利用可能です。 

金利(年率)3.90%
借入限度額10〜100万円
返済期間半年〜10年以内
申込年齢60~75歳
資金使途生活に関する資金の調達

10~100万円の少額融資なので、年金収入のみの人でも無理なく返済を続けられます。

担保や保証人も一切必要ないため、親族に頼らずお金を借りたい人におすすめです。

リフォームローンはインターネットから24時間365日申込み可能で限度額も高い

リフォームローンは、インターネットで24時間365日いつでも申し込みが可能なローンです。

住宅の増改築や補修をはじめ、車庫の設置や白アリ駆除など、住宅関連資金なら幅広い目的に利用できます。

金利(年率)1.00〜3.475%
借入限度額1,000万円以内
返済期間1~15年以内
申込年齢18~75歳
資金使途住宅の増改築や改装、補修
住宅設備の資金
住宅ローンの借り換え

資金使途は住宅ローンとほぼ同じですが、リフォームローンは住宅ローンよりも返済期間が短く設定されています。

一方で、リフォームローンは75歳まで利用できるため、66歳の年齢制限で住宅ローンが利用できない高齢者も融資は可能です。 

住宅リフォームのために一時的に借りたい人や、住宅ローンを利用できない66歳以上の人にはリフォームローンがおすすめです。

農協でお金借りるための必須条件

農協のローン商品を利用するには、3つの必須条件をすべてクリアする必要があります。条件を一つでもクリアできない場合は、お金を借りることができません。

農協でお金借りるための必須条件
  • 借入できるのは出資金を払って営業エリア内の組合員になった人のみ
  • 各ローンの年齢制限が異なるため事前確認が必要
  • 収入は前年度で200万円以上に達している必要がある

農協に借り入れを申し込む前に、利用条件を確認しておきましょう。

借入できるのは出資金を払って営業エリア内の組合員になった人のみ

農協で融資を受けられるのは、営業エリア内の組合員として加入した人のみです。 

組合員には「正組合員」と「准組合員」の2種類があり、准組合員は出資金を払えば誰でも農協に加入できます

正組合員経営する農地が営業エリア内にある
准組合員農協(JA)に1,000〜10,000円の出資金を預ける

農協でお金を借りたいなら、上記いずれかの組合員として事前に登録しましょう。

農業を営んでいる人なら、無条件で正組合員に加入できます。農業以外の仕事をしている人は、農協の窓口で1,000円〜10,000円の出資金を支払って准組合員に加入しましょう。

なお、出資金の金額は利用先のJAバンクによって異なります。また、組合員の加入手続きには時間がかかり、最低でも1週間ほど待ち時間が発生します。

借り入れを検討している人は、早めに加入手続きを済ませておきましょう。

各ローンの年齢制限が異なるため事前確認が必要

農協のローンは、それぞれ年齢制限が異なります。JAバンクでは18~75歳の年齢制限がありますが、ローンによっては対象年齢が異なるので、事前確認が必要です。

農協で利用できるローンの年齢制限は、以下の一覧の通りです。

ローン商品申込年齢
マイカーローン18~75歳
フリーローン20~75歳
多目的ローン18~75歳
住宅ローン18~66歳
教育ローン18~65歳
カードローン20~70歳
高齢者向けローン60~75歳
リフォームローン18~75歳

住宅ローンや教育ローンは借入額が高く、返済期間が長引く傾向にあるため、年齢の上限が他のローンよりも厳しくなっています。

一方で、カードローンやフリーローンは年齢の下限が20歳となっており、18歳や19歳の申し込みは受け付けていません。

自分が該当年齢にあたらないときは、他のローンの利用を検討しましょう。

収入は前年度で200万円以上に達している必要がある

農協のローンを利用するには、前年度の税込年収が200万円以上必要です。月収17万円以上の給料がないと、農協でお金を借りることはできません。

マイカーローンや教育ローンでは、200万円以上が求められるケースもあります。年収が多いほど返済能力が高いと判断され、審査通過率も高まります。  

収入に関する審査基準は高めですが、収入の条件さえクリアできれば、雇用形態問わず申し込みが可能です。

なお、融資条件はローンの種類や取扱店舗でも異なり、年収額に関する条件を設けていない場合もあります。

近くの農協でローンを利用する際は、事前に商品概要を見て、年収額に関する条件が定められていないかチェックしておきましょう。  

農協でお金借りるメリットとデメリット

農協は民間ローンよりも低金利で借り入れできるのが魅力ですが、利便性が低いというデメリットがあります。

農協でお金借りるメリットとデメリット
  • メリットは他の金融機関より低い金利で20歳未満も利用可能!担保・保証料・保証人は不要
  • デメリットは即日融資が不可!原則来店申し込みが必要

メリットだけでなくデメリットも把握したうえで、農協からお金を借りるかどうかを判断しましょう。

メリットは他の金融機関より低い金利で20歳未満も利用可能!担保・保証料・保証人は不要

農協でお金を借りる最大のメリットは、銀行ローンよりも低金利で借り入れできる点です。

農協でお金借りるメリット
  • 年率0.77%〜12.0%の低金利
  • 金利優遇がある
  • 担保・連帯保証人は不要
  • 18歳から74歳まで幅広い年齢層が利用できる

銀行ローンの上限金利は14〜15%ですが、農協の金利は最大でも12.0%以内のため、利息の支払いを最小限に抑えられます。

また、JAバンクは株式会社ジャックスや三菱UFJニコスなどの保証機関と提携しているため、担保や連帯保証人は必要ありません。

対象年齢の幅が広いのもメリットの一つ。他社では申込年齢が20歳から70歳以下に設定されているケースが多いですが、農協なら20歳未満や70歳以上の高齢者でも利用できます。

さらに、条件次第では各種ローンの金利を0.1%ずつ引き下げてもらえます。

JAバンクの金利優遇を受ける条件
  • 18歳未満の子供がいる
  • 給与振込の指定口座をJAバンクにしている 
  • 石州瓦または県産材使用住宅、長期優良住宅を購入する
  • 他社からの借り換え 
  • JAネットバンクを利用している
  • カードローンを契約している

複数条件に該当する人は、最大0.3%まで金利を引き下げてもらえるので、金利の低さを重視してローンを選びたい人に最適です。

デメリットは即日融資が不可!原則来店申し込みが必要

農協は低金利で借り入れできるのが魅力ですが、即日融資には対応していません。

農協でお金借りるデメリット
  • 申し込みから融資までに最短でも3週間かかる
  • 正式な契約には来店が必要、Web完結は不可

借り入れまでに早くても3週間かかるので、「今すぐお金を借りたい」という人には不向きです。

准組合員として加入手続きを済ませていない人は、借り入れまでに1ヶ月近くかかります。

また、Web完結には対応しておらず、契約手続きをする際は来店が必要です。店頭窓口の営業時間は平日9:00〜15:00なので、日中働いている人は日程の調整が必要です。

来店不要でお金を借りたいなら、Web完結&電話なしで借りれるカードローンの利用を検討しましょう。

農協でお金借りる流れ

農協でお金を借りるには、ネットで申し込み手続きをした後に来店契約が必要です。

民間ローンの手順とは異なるので、間違えないように事前確認が必要です。

農協でお金借りる流れ
  • 住んでいる地域を管轄するJAバンクで希望するローンの申し込みをする
  • 仮審査通過後に必要書類を提出して本審査を受ける
  • 本審査に通過すれば在籍確認が行われる
  • 窓口に来店して正式な契約手続きを行う
  • ローンカードを発行して契約が成立する
  • 全国のコンビニATMで借り入れ可能

借り入れを申し込む前に、一通りの手順を確認しておきましょう。

住んでいる地域を管轄するJAバンクで希望するローンの申し込みをする

農協でお金を借りる際は、ネットローンからの申し込みがおすすめです。ネットローンは、JAバンクの各種ローンに24時間いつでもWebから申し込めるサービスです。  

店頭窓口に出向く必要がないため、仕事や忙しい人に向いています。

申し込み手順
  1. JAバンクのネットローンにアクセス
  2. 借りたいローン商品を選択
  3. 郵便番号の入力フォームで自宅の郵便番号を入力
  4. 付近のJAバンク店舗を検索して商品の詳細情報をタップ
  5. 仮申し込みフォームに移動
  6. 必要事項を入力して申し込み完了

申し込みが完了すると、最短当日中に申込確認の電話がかかってきます。

借入金の使用用途や年収などについてオペレーターの質問に答えると、申し込みが確定します。

仮審査通過後に必要書類を提出して本審査を受ける

申し込みが確定すると仮審査が始まります。仮審査の結果は電話で3日以内に通知され、本審査や必要書類に関する説明が行われます。

仮審査まではネット上で手続きができますが、本審査の申し込みは窓口への来店が必要になるケースが多いです。窓口の営業時間や休業日は店舗によって異なるので、事前に確認しておきましょう。

本審査を申し込む際は、必要書類の提出が必要です。どのローン商品に申し込む場合でも、本人確認書類と収入証明書の提出を求められます。

本人確認書類運転免許証
住民票
マイナンバーカード
パスポート等
収入証明書給料明細書
源泉徴収票
課税証明書等

なお、本人確認書類と収入証明書以外にも、ローン商品によっては追加書類の提出を求められます。

マイカーローン見積書
注文書
売買契約書
就職内定者の場合は内定通知書等
多目的ローン見積書
注文書
契約書
領収書
住宅ローン明細地図
登記簿謄本
建築確認通知書
売買契約書
土地部面等
教育ローン納付済みの振込受取書
入学または在学証明書等
リフォームローン登記簿謄本
工事請負契約書
見積書等

必要書類は店舗によって異なる場合もあるので、審査結果の連絡の際に確認しておきましょう。

本審査に通過すれば在籍確認が行われる

本審査では信用情報の照会が行われ、審査に通過すれば在籍確認が実施されます。在籍確認では、申込者の職場にJAバンクの職員から電話がかかってきます。

電話で連絡をするのは、申込者が申告した職場に勤めているかを確認するためです。本人が電話に出られなくても、電話を受け取った人が「席を外している」などと回答すれば、在籍確認は終了します。

電話自体はすぐに終わりますが、申込者以外の人が電話を受け取ると、JAバンクからの借り入れがバレる可能性があります。

借り入れがバレたくない人は、通帳やクレジットカードを作ると言い訳をしておきましょう。JAバンクはクレジットカードの発行も行っているため、職場で怪しまれる心配はないでしょう。

職場に電話をかけられると困るという場合は、在籍確認なしのカードローンの利用をおすすめします。

窓口に来店して正式な契約手続きを行う

本審査の結果は電話によって通知されます。審査に通過した場合は、適用金利などの貸付条件と借り入れ方法についての説明を受け、契約手続きのする際の来店日程を決めます。

契約手続きをする際も来店が必要なので、平日の昼間に時間を取れるように予定の調整をしておきましょう。

当日に来店したら、JAの窓口で契約を正式に行い、書類にサインをして窓口に提出します。以上ですべて申し込み手続きは完了です。

ローンカードを発行して契約が成立する

契約から3〜5日ほどでローンカードが発行され、自宅に簡易書留で届きます。

他社ではローンカードが届く前に振込融資を受けられる場合がありますが、農協では手元にカードが届くまで借り入れができません。

申し込みから借り入れまで3週間ほどかかるため、時間に余裕を持って申し込みましょう。

全国のコンビニATMで借り入れ可能

ローンカードが手元に届いたら、近くのコンビニATMで現金を引き出せます

コンビニATMの操作手順
  1. ATMにローンカードを挿入する
  2. ATMの画面でご出金(借入)を選択する
  3. ATMの画面で暗証番号を入力する
  4. ATMの画面に借り入れ金額を入力する
  5. 現金・カード・利用明細を受け取る

JAバンクは2013年からコンビニと提携して、ATMを手数料無料で利用できるサービスを提供しています。

ただし、手数料が無料になる時間帯は曜日によって異なるので注意が必要です。

コンビニATMセブン銀行ATM
ローソン銀行ATM
イーネットATM(ファミリーマート)
手数料0円で利用できる時間帯平日8:45~18:00
土曜9:00~14:00

どの曜日でも早朝や夜間に利用すると、110円の手数料が発生します。無駄な出費を増やしたくないなら、日中にコンビニATMを利用しましょう。

なお、三菱UFJ銀行やゆうちょ銀行などの提携ATMでも取引は可能です。

農協でお金借りるときの注意点

農協はでお金を借りるときは、いくつか気をつけるべき点があります。

農協でお金借りるときの注意点
  • 居住エリア外の店舗で申し込むと審査に通らないケースがある
  • 組合員に加入してから1年未満は審査で不利になる
  • 農家・農業者ではない業種に勤務している人は年収・所得などを細かく確認される
  • 地域によっては取り扱い商品が異なる
  • 専業主婦は借り入れの限度額が低い

スムーズな借り入れを実現するために、事前に注意点を把握しておきましょう。

居住エリア外の店舗で申し込むと審査に通らないケースがある

農協でお金を借りるには、居住エリア内の店舗で申し込み手続きが必要です。自宅から遠い店舗の窓口で申し込むと、融資を受けられません。

例えば、東京に住んでいる人が都外の店舗で申し込むと、審査に落ちるケースがあります。

JAバンクは全国各地に7,000店舗以上の窓口を構えており、各店舗が営業エリア内の住民を対象に貸し付けを行っています。

もともと地域の活性化を目的に設立された金融機関のため、店舗の営業エリア外に住んでいる人は融資の対象外です。

農協に借り入れを申し込む場合は、事前にJAバンクの公式ホームページで居住地域の店舗を確認しておきましょう。

組合員に加入してから1年未満は審査で不利になる

農協のローン審査に通りたいなら、組合員になった直後に申し込むのは避けましょう

取引を始めて間もない間は会員の返済能力を把握できないため、ローンを申し込んでも融資を断られる可能性があります。

逆に、組合員に加入してから1年以上経過している人は審査に通過する可能性が高いです。

なお、農協のローンには、申込条件として勤続年数や営業年数を1年以上に定めている商品があります。

JAバンクローン商品勤続年数の基準
JAわかやま住宅ローン1年以上
JA宮崎マイカーローン1ヶ月以上
(農業者以外の自営業者は1年以上)
JA佐賀信連マイカーローン1年以上
(農業者以外の自営業者)
JAおきなわマイカーローン原則1年以上

勤続年数や営業年数が長い人ほど仕事を辞める可能性が低く、収入が安定しているため、審査では有利です。

勤続年数の条件がない商品でも、勤続年数が長いほど審査に通りやすくなります。

農業や仕事を始めて間もない人は、最低でも1ヶ月以上、できれば半年ほど仕事を続けてから申し込みましょう。

農家・農業者ではない業種に勤務している人は年収・所得などを細かく確認される

農業ではない業種の人も農協でお金を借りることは可能ですが、審査で年収や所得などを細かく確認される傾向があります。

農業ではない業種の人が審査に通過する条件
  • 安定した収入を得ている
  • 同じ職場に継続して勤務している(勤続年数が長い)
  • 年齢制限をクリアしている

安定した収入とは、毎月継続して同一の職場から一定の収入を得ている状態を指します。

月によって収入の金額が大きく変動したり、単発バイトなどで異なる職場で収入を得ていたりする場合は、収入が不安定だと判断されて審査通過が困難です。

パートやアルバイト、自営業などの非正規雇用者でも申し込みは可能ですが、同じ職場で1年以上働いていると審査でプラスの評価をもらえます。

一方で、農業以外の自営業者は収益に波があるため、勤続年数が1年以上でも審査に落ちる可能性が高いです。勤続年数が2年以上あれば、審査通過率が高まります。

勤続年数が短くて審査に通る可能性が低い場合は、勤続年数に関係なく利用できる銀行ローンや消費者金融の利用を検討しましょう。

地域によっては取り扱い商品が異なる

農協で取り扱っているローンは、店舗によって異なります。住んでいる地域によっては利用したいローンの取り扱いがない場合もあるので、事前に確認が必要です。

JA取り扱いのないローン商品
JAバンク東京多目的ローン
高齢者向けローン
JAバンク岩手多目的ローン
JAバンク宮城多目的ローン
JAバンク山形県フリーローン
多目的ローン
JAバンク茨城フリーローン
JAバンク佐賀フリーローン

多目的ローンやフリーローンは店舗によって取り扱っていない場合があるので、カードローンなどで代用する必要があります。 

居住エリア内の店舗に利用したいローン商品がない場合は、銀行ローンや消費者金融など、民間ローンの利用を検討しましょう。

専業主婦は借り入れの限度額が低い

農協のフリーローンなら専業主婦でも利用できますが、借入限度額は最大30万円と低めです。

専業主婦は本人に収入がないため、高額な融資は受けられません。また、農協の審査基準は消費者金融と比較すると難易度が高く、専業主婦は審査に落ちる可能性があります。

「もっと多くのお金を借りたい」「配偶者にバレずに借り入れしたい」という場合は、専業主婦でも借り入れ可能なカードローンの利用を検討しましょう。

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著者情報

金融にまつわる様々な情報を発信しております。カードローン、キャッシングなどお金にまつわるノウハウなども解説しています。ぜひご覧ください。

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