「親にお金を借りたいけど頼み方がわからない」
「親にお金を借りると贈与税が発生する?」
「親からお金を借りることができなかったときはどうすればいい?」
どこからもお金を借りられないときに、親からお金を借りようと考える人は多いでしょう。
しかし、どのように頼めば良いのか、社会人になったのにお金を借りて良いのか、躊躇することもあります。
そこで本記事では、親にお金を借りるときの理由や頼み方を紹介します。
- 親からお金を借りるときは正当な理由が必要|ギャンブル目的だと借り入れは不可
- 対面で相談して借金の使い道や返済期間を伝えると親の承諾を得やすい
- 親から年間110万円以上のお金を借りると贈与税が発生する可能性がある
- 贈与税対策には借用書の作成や金利の設定が有効|金銭トラブルの防止にも効果的
親にお金を借りて贈与税が発生するケースについても解説するので、ぜひ最後までチェックしてください。
なお、人気のカードローンについては、カードローンおすすめランキングで解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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親からお金を借りるための最適な理由は?頼むときの言い方を紹介
親からお金を借りるときは、なぜお金が必要なのか、その正当な理由を伝える必要があります。
親に頼むときの言い方を知っておくと、お金に困ったときに役立ちます。
- 学生のためアルバイトの収入を増やせない
- 一人暮らしで生活費や家賃を払えない
- 子供の教育資金や子育て費用が足りない
- 友人の結婚式が続いてお金が足りない
- 資格試験やスキルアップのための資金が足りない
- 借金が返済できない状況で一時的にお金を借りたい
親から咎められることなくお金を借りるために、最適な理由を把握しておきましょう。
学生のためアルバイトの収入を増やせない
学生は本業が学問であるため、アルバイトの収入を増やせないことを理由にお金を借りることができます。
- 試験が近くてアルバイトに入れず生活費が足りなくなった
- バイトのシフトを減らされてしまい生活費が捻出できない
- 部活の合宿や遠征費が重なりお金が足りない
- 就職活動をするための交通費を借りたい
大学生ならアルバイトして自力で稼ぐこともできますが、 試験前や就活シーズンになると、アルバイトのシフトに入りにくくなります。
大学に通いながらアルバイトで稼ぐには限界があるため、学校や就活関連の出費が理由なら親も納得してくれるでしょう。
また、部活やサークルに入っている学生なら、合宿や遠征費用などを理由にするのも良いでしょう。
一人暮らしで生活費や家賃を払えない
一人暮らしは何かと出費が増えるため、親からお金を借りる理由は探しやすいです。
- 物価や光熱費が高くて家賃を払えない
- 生活家電が故障してしまい買い換えるお金がない
- 毎日暑くて電気代が高額になってしまった
- 引っ越し代が予想よりも高額になった
物価や光熱費が高いことは親もわかっているので、相談すれば生活費や家賃を工面してもらえる可能性があります。家電の故障や引っ越しなどの突発的な理由であれば、快く応じてくれる可能性が高いでしょう。
ただし、何度もお金を借りていると親に迷惑をかけてしまい、本当にお金が必要な時に助けてもらえなくなるかもしれません。
「実家に戻ってこい」などと言われる可能性もあるので、あくまで一時的な借り入れにとどめましょう。
子供の教育資金や子育て費用が足りない
子育てや教育には何かとお金がかかるため、きちんと説明すれば親にお金を借りられる可能性が高いです。
- 子どもを入学させるためのお金が足りない
- 子供が校外学習に行くことになったため臨時でお金を貸して欲しい
- 今月出費が続いて子供の塾代が払えないため、一時的に貸してほしい
子供の教育資金は教育ローンを組んで借りることもできますが、学校外の活動費や模擬試験代など、予想外の出費が発生することもあります。
また、子供が急に熱を出して、入院費や治療費がかかることもあります。予想外の出費であることをきちんと説明すれば、親からお金を借りやすいでしょう。
友人の結婚式が続いてお金が足りない
社会人になると、友人の結婚式が続いてお金が足りなくなることは十分あり得ます。冠婚葬祭が重なることは親にも経験があるため、理解を得やすいでしょう。
- 友人と会社の先輩の結婚式が重なってしまい、ご祝儀を用意できないから貸してほしい
- 結婚式に参加する服と靴を用意したら生活費が足りなくなったため、◯万円貸して欲しい
- 友人の結婚式や車の修理など出費が続いたため、一時的にお金を貸してほしい
ご祝儀や車関係の出費が重なると痛い出費になるので、親に相談すれば協力してもらいやすいでしょう。
あくまでも突発的にお金が足りないことをアピールした方が、親からお金を借りやすくなります。
資格試験やスキルアップのための資金が足りない
資格試験や研修など仕事に役立つ資金が足りないことを理由にすると、親も納得してお金を貸してくれる可能性が高いです。
- 資格取得のためにスクールに通いたい
- 遠方の社外研修に参加するための交通費と宿泊費が足りない
- 語学力をあげるために短期留学をしたい
スキルアップのための研修やセミナーは数ヶ月単位で開催されるものが多く、遠方の場合は交通費や宿泊費もかかります。
料金も10万円以上かかる場合が多いので、給与からの捻出が難しいことを伝えると、理解を得やすいでしょう。
なお、全額貸して欲しいと相談するよりも、「セミナー代は貯金で払えるけど、交通費が足りないから貸して欲しい」というように、自分も努力している様子を伝えると好印象を与えられます。
借金が返済できない状況で一時的にお金を借りたい
借金の返済ができずに悩んでいるなら、嘘をつかずに正直に伝えましょう。
借金の返済に追われていることは親に話しづらいかもしれませんが、ローンの返済が手に負えなくなってから相談しても、生活の立て直しは困難です。
まずは、完済に向けて返済計画を立てましょう。返済計画がないまま親に相談しても、「またお金を貸してほしいと言うのではないか」「多重債務に陥るのではないか」と疑われてしまいます。
借金返済のために親を頼る場合は、あくまで一時的にお金を借りることを強調しましょう。
いくらお金を借りれば借金を完済できるのか、親に借りたお金をどのように返済するのか等、今後の返済計画を具体的に説明できれば、親の不安を取り除くことができます。
- カードローンで50万の借金ができてしまった。来月のボーナスで一括返済をしたいけど、10万円足りないから一時的に貸して欲しい。
- 利息だけで毎月2万円を支払わなければならず、生活が成り立たないから、一括返済するお金を70万円貸してほしい。
借金完済の目処がわかれば、親も協力しようと前向きに考えてもらえます。親にお金を借りた後は借金をしないように、生活自体を見直すことも大切です。
親にお金借りるときに意識するべきポイント|お金を貸しても良いと判断してもらう方法
親にお金を借りるときは、誠意を示すことが大事です。横柄な態度をとると、お金を貸してもらうことは困難です。
どんな理由で借りるにしても、最低限のマナーはしっかり守る必要があります。
- 借りたい理由・事情を聞かれたら正直に回答する|ギャンブル目的だと借り入れは不可
- 借金の使い道を具体的に説明する|理解を得るために誠意を示すことが重要
- LINEや電話で連絡するのではなく直接会って相談すると納得してもらいやすい
- 明確な返済期間・期日や返済計画を伝える|毎月の返済方法は証拠が残る口座振込にする
- 無利息ではなく金利と遅延損害金を設定する|返済意思を示せば相手の不安を解消しやすい
- 口約束ではなく借用書などの証明書類を作成する|融資条件や貸主と借主の氏名・住所などの必要項目を記載する
- 借入金額は1万円〜5万円の少額にする|最大でも10万円なら金銭トラブルなどの問題を防止できて安心
親にお金を借りる前に、交渉する際のポイントを把握しておきましょう。
借りたい理由・事情を聞かれたら正直に回答する|ギャンブル目的だと借り入れは不可
親からお金を借りたい理由を聞かれたら、嘘をつかずに正直に答えましょう。親に言いにくい理由であっても、お金を何に使うかがわからないと、親も不安を抱いてしまいます。
嘘をついてお金を借りると、あとでバレたときに信用がなくなり、親子の関係が悪化する可能性が高いです。
お金を借りるときは、正直に理由を話して、お金が必要になった事情を丁寧に親に説明しましょう。
- 結婚式や車の修理など、臨時の出費が続いてお金が足りない
- 病気で入院費が必要になったため、10万円貸してほしい
- 会社を辞めて収入が減ったため、次の仕事が見つかるまでお金を貸してほしい
欲しいものがあるときに、料金がわかる資料があると説得力が増して、親も真剣に考えようという気持ちになります。
ただし、借りる目的がギャンブルや投資の場合は、借金が慢性化する可能性が高いため、親にお願いしても断られてしまうでしょう。
ギャンブルはお金を借りてまで行うものではないため、自分で工面する必要があります。
借金の使い道を具体的に説明する|理解を得るために誠意を示すことが重要
借りたお金を何に使うのかを説明することも大切です。ただ単に「生活費が足りない」「車を買いたい」とお願いするだけでは、説得力や誠意に欠けてしまい、親も納得できません。
お金が必要になった経緯や必要な金額、借金の使い道を具体的に説明できれば、親に理解を得やすくなります。
- 会社の異動で資格取得が必要になった。スクールに通って勉強をしたいから、3ヶ月分の受講代金を貸して欲しい。
- 今月友人の結婚式などで出費が重なって生活費が足りなくなった。来月の給料で返すから、今月の生活費だけ貸してほしい。
単に「お金が足りない」と伝えるよりも、今置かれている状況と借金の使い道を伝えたほうが、正当性を感じられます。
親に協力してもらえるように、借りたい金額までわかりやすく伝えましょう。
LINEや電話で連絡するのではなく直接会って相談すると納得してもらいやすい
社会人が親にお金を借りる場合は、なるべく直接会ってお願いしましょう。
普段はLINEで親とコミュニケーションをしている場合でも、お金を借りるときは直接対面してお願いした方が誠意が伝わります。
遠方に住んでいて対面でお願いすることが難しい場合は、電話をかけて自分の声で借金のお願いをしましょう。
LINEなどの文字ではなく、自分の声でいつもよりもかしこまってお願いした方が、親に真剣に聞いてもらいやすくなります。
なお、直接会えないときは、事情をわかってもらうために丁寧な態度でお願いしましょう。
明確な返済期間・期日や返済計画を伝える|毎月の返済方法は証拠が残る口座振込にする
親を不安にさせないために、明確な返済計画を伝えましょう。いつまでに完済できるのか、毎月いくら返済するのかなど返済計画を添えてお願いした方が、前向きに考えてもらいやすくなります。
親も金銭的に余裕があるとは限りません。「3年以内に返す」「出世払いで払う」などの曖昧な計画では、返済する気はないと受け止められ、お金を貸してもらうことが難しくなります。
親から聞かれる前に、実現可能で具体的な返済計画を伝えることが重要です。
- 毎月3,000円ずつ10ヶ月で返済する
- 毎月5,000円ずつ返済、余裕があるときに1万円返済する
- 初任給をもらってから一括返済する
- 次のボーナスで一括返済する
毎月の返済額は、生活に支障が出ない範囲に抑えましょう。無理な返済計画を立てると、約束を守れなかったときに信頼を失い、関係悪化につながります。
なお、返済方法は親の口座に振り込む方法がおすすめです。親と同居している場合でも、現金の手渡しではなく、口座振込で返済した方が証拠が残ってトラブルの予防になります。
無利息ではなく金利と遅延損害金を設定する|返済意思を示せば相手の不安を解消しやすい
親からお金を借りるメリットは利息の支払いがないことですが、返済意思を示すためにも金利の設定をするのが無難です。
金利の設定がないと贈与されたものだと判断されて、贈与税が発生する可能性があります。税金対策のためにも、お金を借りる際は金利を設定しましょう。
個人間でお金の貸し借りをする際の金利は、利息制限法の上限まで設定できます。
借入額 | 利息制限法による上限金利 |
---|---|
10万円未満 | 20.0% |
10万円~100万円未満 | 18.0% |
100万円以上 | 15.0% |
家族間のお金の貸し借りでは、利息制限法で定められた上限金利まで設定する必要はなく、年率1.0%でも問題ありません。
なお、返済が遅れたときに支払う遅延損害金の上限金利も利息制限法によって定められていますが、借入時の金利とは上限が異なります。
借入額 | 利息制限法による遅延損害金の上限金利 |
---|---|
10万円未満 | 29.2% |
10万円~100万円未満 | 26.28% |
100万円以上 | 21.9% |
家族間であれば、高い遅延損害金を設定する必要はありません。
民法では遅延損害金の金利を設定していない場合でも「3.0%」の遅延損害金を支払う義務を定めているので、遅延損害金は3.0%としておきましょう。
口約束ではなく借用書などの証明書類を作成する|融資条件や貸主と借主の氏名・住所などの必要項目を記載する
親からお金を借りるときは、口約束で済ませずに、借用書などの証明書類を作成しましょう。
借用書とは、お金の貸し借りを証明する書類のことです。親子のお金の貸し借りで借用書を作るのは大げさと感じるかもしれませんが、思い違いによる金銭トラブルの防止に役立ちます。
借用書を作成することで、親にお金を返すという意思表示にもなるため、借入額が少額であっても借用書を作成するのがおすすめです。
借用書に決まった形式はありませんが、法的な効力を持たせるためには、以下の項目を記載する必要があります。
- 借主(子供)の氏名・住所・押印
- 貸主(親)の氏名・住所・押印
- お金を借りた日付
- お金を借りた金額
- 毎月の返済金額・返済方法・返済期日
借用書を作成しても、記載項目に曖昧な箇所があると法的な効力がなくなるので注意が必要です。
基本的に借用書はお金を借りる側が作成します。手書きでも問題ありませんが、ネット上にあるテンプレートを使うと簡単に作成できます。
借入金額は1万円〜5万円の少額にする|最大でも10万円なら金銭トラブルなどの問題を防止できて安心
親子間のお金の貸し借りであっても、借入金額は1万円〜5万円の少額にするのが無難です。
親しい間柄とはいえ、10万円以上は簡単に貸せる金額ではありません。借入金額が大きくなるほど、返す側にとっても負担が大きくなり、滞納するリスクが高まります。
借入金額を最大でも10万円以内に抑えておけば、金銭トラブルによる関係の悪化を防止できます。
いずれは返さなければならないお金なので、無理なく返せる金額に抑えておきましょう。
親からお金借りるメリットとデメリット
親にお金を借りることには、メリットとデメリットがあります。
- メリットは本来発生する利息が実質無料で支払い期限がないこと|柔軟な対応で信用情報に影響がなく安心
- デメリットは家族の信頼関係が崩れる可能性がある|通常よりも返済に時間がかかる場合は注意が必要
メリットだけでなくデメリットも把握した上で、親からお金を借りるべきか慎重に判断しましょう。
メリットは本来発生する利息が実質無料で支払い期限がないこと|柔軟な対応で信用情報に影響がなく安心
親からお金を借りる最大のメリットは、利息の支払いや返済期限がないことです。
- 最短即日借り入れできる
- 支払い期限がない
- 利息がつかない
- 遅延損害金が発生しない
- 信用情報に傷がつかない
金融機関からお金を借りると、最大年18〜20%の利息を返済期限までに支払わなければなりません。
しかし、親から借りれば元金だけの支払いで済みます。返済期限もないので、マイペースに支払いを続けられます。
信用情報にお金の貸し借りが記載されない点もメリットの一つ。仮に返済が遅れて延滞したとしても、信用情報への影響はありません。
そのため、将来住宅ローンを組む場合も、審査への影響がなく安心です。
デメリットは家族の信頼関係が崩れる可能性がある|通常よりも返済に時間がかかる場合は注意が必要
親からお金を借りると、返済が滞ったときに信頼を損ない、家族関係が悪化する可能性があります。
- 家族間の関係が悪くなる可能性がある
- 親を心配させる可能性がある
- 借入額によっては贈与税が発生する
少額の借り入れなら大きな問題に発展する可能性は少ないですが、高額な借り入れをしたときに返済が遅れると、親に迷惑をかけてしまいます。
お金を貸して欲しいと相談したことがきっかけで、喧嘩になることもあるでしょう。
また、年間110万円以上のお金を借りる場合、贈与税が発生して余計な出費が増える可能性もあります。
これらのトラブルを防ぐためにも、事前に返済計画をしっかり立てて、借用書を作成しましょう。
借りたお金に利息を加えて返済を続けることで、贈与税対策ができ、金銭トラブルの防止につながります。
親からお金借りるときの注意点|親子間の貸し借りで贈与税が発生するケースをまとめて解説
親からお金を借りると、金額次第では贈与税が発生する場合もあります。
- 財産の合計金額が年間110万円以内なら贈与税は不要|計算方法がわかれば税金を抑えられる
- 完済前に親が亡くなった場合は生前贈与とみなされて相続税の対象になる
- 住宅取得のために借りたお金は500万円まで非課税!住宅ローンの返済は課税対象になる
余計な出費を増やさないために、親子間の貸し借りで贈与税が発生するケースを事前に把握しておきましょう。
財産の合計金額が年間110万円以内なら贈与税は不要|計算方法がわかれば税金を抑えられる
贈与税の課税対象になるのは、親から年間110万円以上のお金を借りたときです。110万円を超えてお金を借りると、借りた金額に対して贈与税が課されます。
贈与税の対象金額 | 税率 | 控除額 |
---|---|---|
~110万円 | なし | – |
110万円超200万円 | 10% | – |
200万円超400万円以下 | 15% | 10万円 |
400万円超600万円以下 | 20% | 30万円 |
600万円超1,000万円以下 | 30% | 90万円 |
贈与税額=(1年間の借入金額ー基礎控除(110万円))×税率−控除額
例えば親から300万円を借りた場合、基礎控除額の110万円を差し引いた190万円が贈与税の対象金額になります。
190万円に当てはまる税率は10%なので、計算式は190万円×10%=19万円となります。190万円の控除額は0円なので、贈与税は19万円です。
親から年間で110万円以上借りた場合でも、事前に対策をしておけば贈与税を支払わずにすみます。
- 借用書を作成する
- 金利を設定して返済する
- 銀行振込で返済をする
贈与税の対象にならないためには、誰が見ても借りたお金だという証明が必要です。
借用書を作ったり、金利を設定して銀行振込で返済したりすれば、お金の貸し借りがあったと客観的に判断できます。
借入金は本来贈与に該当しませんが、貸し借りの証拠がないと財産だと疑われやすいので注意しましょう。
完済前に親が亡くなった場合は生前贈与とみなされて相続税の対象になる
借金を完済する前に親が亡くなると、生前贈与とみなされて相続税の対象になる場合があります。
実際に相続税が課されるかは、遺産の総額と法定相続人の人数によって決まります。
3,000万円+600万円×法定相続人
法定相続人とは、民法で定められた遺産相続人のことです。法定相続人が1人のときの基礎控除は3,600万円となり、法定相続人が1人増えるごとに600万円ずつ加算していきます。
例えば、法定相続人となる子供が1人の場合、相続税が非課税になるのは3,600万円までの財産です。
遺産の総額が3,600万円以内であれば、親から借りたお金を完済できなくても相続税は課税されません。
借入金額が少額であれば問題ありませんが、親から高額な借り入れをする場合は、相続税が発生することも考慮した上で返済計画を立てましょう。
住宅取得のために借りたお金は500万円まで非課税!住宅ローンの返済は課税対象になる
親から年間110万円以上のお金を借りたとしても、借り入れ目的によっては贈与税の対象外となります。
- 結婚や子育てに関するお金を借りた場合
- 子どもの教育資金を借りた場合
- 住宅取得のお金借りた場合
- 扶養されている人の生活に必要なお金を借りた場合
贈与税が課税されないケースであっても、非課税限度額を超えると課税対象になるので注意が必要です。
非課税限度額は、借り入れ目的ごとに以下のように定められています。
借り入れ目的 | 非課税限度額 | 贈与される人の年齢条件 |
---|---|---|
結婚 | 300万円 | 18歳以上50歳未満 |
子育て | 1,000万円 | 18歳以上50歳未満 |
教育資金 | 1,500万円 | 30歳未満 |
教育資金(学校以外) | 500万円 | 30歳未満 |
住宅取得(省エネ等住宅) | 1,000万円 | 18歳以上 |
住宅取得(省エネ等住宅以外) | 500万円 | 18歳以上 |
住宅取得のために親からお金を借りる場合、省エネルギー性能・耐震性能・バリアフリー機能のいずれかの基準を満たした省エネ等住宅であれば、1,000万円まで非課税の対象にできます。
なお、非課税の対象となるのは住宅の購入資金であり、住宅ローンの返済に充てるお金は非課税対象にならないので注意が必要です。
親からお金借りることができないときの対処法|金融機関など他の手段・選択肢を検討する
親からお金を借りることができなかった場合は、他の手段を検討しましょう。
- クレジットカードにキャッシング枠が付帯していれば審査なしで即日借入できる
- 消費者金融は簡単なWeb手続きで即日融資が可能|初回契約時は金利0%で利息無料
- 長期借入や高額融資を希望するなら低金利の銀行カードローンがおすすめ|返済負担を抑えられる
金融機関など借入先は複数あるので、自分の状況に合わせて選びましょう。
クレジットカードにキャッシング枠が付帯していれば審査なしで即日借入できる
手持ちのクレジットカードにキャッシング枠が付帯していれば、審査なしですぐに借り入れできます。キャッシング枠はカード発行の段階で設定されるため、お金を借りる際に審査は必要ありません。
キャッシング枠の範囲内であれば、コンビニATMなどでいつでも現金を引き出すことができ、急な出費にもすぐに対応できます。
ただし、すべてのクレジットカードにキャッシング枠がついているわけではありません。キャッシング枠が付いていない場合は、審査を申し込む必要があります。
キャッシングの審査が終わるまで数日程度かかるので、急ぐ場合は早めに申し込んでおきましょう。
キャッシング枠がついているかわからない場合は、インターネット会員サービスなどで確認できます。
消費者金融は簡単なWeb手続きで即日融資が可能|初回契約時は金利0%で利息無料
「今日中にお金を借りたい」という場合は、消費者金融がおすすめです。消費者金融はWeb完結に対応しているところが多く、最短即日融資が可能です。
大手であれば勤務先への電話なしで借り入れできるので、職場の人に借り入れをバレる心配もありません。
消費者金融は金利が高いのがネックですが、無利息期間のある業者を選べば利息の支払いを抑えられます。
おすすめの消費者金融は、以下の5社です。
消費者金融カードローン | 金利 | 限度額 | 審査時間 | 融資時間 | 無利息期間 |
---|---|---|---|---|---|
プロミス | 4.5〜17.8% | 500万円 | 最短3分 | 最短3分 | 30日間 |
アイフル | 3.0~18.0% | 800万円 | 最短18分 | 最短18分 | 30日間 |
アコム | 3.0~18.0% | 800万円 | 最短20分 | 最短20分 | 30日間 |
レイク | 4.5〜18.0% | 500万円 | 最短15秒 | 最短25分 | 最大180日間 |
SMBCモビット | 3.0~18.0% | 800万円 | 最短15分 | 最短15分 | ー |
無利息期間は初回契約時しか適用されず、期間も短いので、長期借り入れをする際は注意が必要です。
返済期間が長引く場合は、金利が低い銀行カードローンの利用をおすすめします。
長期借入や高額融資を希望するなら低金利の銀行カードローンがおすすめ|返済負担を抑えられる
長期借入や高額融資を希望するなら、銀行カードローンの利用がおすすめです。
銀行カードローンは上限金利・下限金利ともに低い水準になっており、少額融資を受けるときも利息の支払いを抑えられます。
高額融資にも対応しており、最大1000万円まで借り入れが可能です。
低金利で借り入れできるおすすめの銀行カードローンは、以下のとおりです。
カードローン | 金利 | 限度額 | 審査時間 | 融資時間 | 無利息期間 |
---|---|---|---|---|---|
みずほ銀行カードローン | 2.0〜14.0% | 800万円 | 最短即日 | 最短1週間前後 | ー |
りそな銀行カードローン | 1.99〜13.5% | 800万円 | 1週間以内 | 最短1週間 | ー |
イオン銀行カードローン | 3.8〜13.8% | 800万円 | 最短翌日 | 最短翌日 | ー |
楽天銀行スーパーローン | 1.9〜14.5% | 800万円 | 最短即日 | 最短翌日 | 最大30日間 |
三井住友銀行カードローン | 1.5~14.5% | 800万円 | 最短即日 | 最短1週間前後 | ー |
みんなの銀行Loan | 1.5~14.5% | 1,000万円 | 最短2分 | 最短翌日 | ー |
三菱UFJ銀行カードローンバンクイック | 1.8〜14.6% | 500万円 | 最短即日 | 最短1週間前後 | ー |
なお、銀行カードローンは融資までに時間がかかるため、最短でも翌日融資となります。
銀行によっては借り入れまでに1週間以上かかるので、申し込み手続きは早めに済ませておきましょう。