郵便局(ゆうちょ銀行)でお金借りる方法は?自動貸付け制度の借入手続きを解説

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「郵便局でお金借りることはできる?」
「郵便局の自動貸付け制度を利用してお金を借りる方法を知りたい」
「郵便局でお金を借りたらいつまでに返済すればいい?」

消費者金融やクレジットカード会社からお金を借りることに抵抗がある人の中には、郵便局でお金を借りたいと考えている人も多いのではないでしょうか。

郵便局は全国に2万店舗以上を展開しており、総務省が管轄しているため、初めての借り入れで不安な人も安心して利用できます。

郵便局はさまざまな融資サービスを提供しており、審査不要で即日お金を借りられるサービスもあるため、急な出費で困ったときに便利です。

しかし、お金の借り方がわからないと、利用すべきかどうか判断に迷いますよね。

そこでこの記事では、郵便局(ゆうちょ銀行)でお金借りる方法や申し込み手続きについて詳しく解説します。

この記事でわかること
  • ゆうちょ銀行の自動貸付は定期貯金や国債を担保にお金を借りられる
  • 担保があれば審査なしで即日融資可能!借りられる金額は財産の80〜90%
  • 自動貸付の申し込みは窓口のみ|Webや電話からの申し込みは不可
  • JP BANKカードのキャッシング枠と口座貸越サービスなら担保なしで借り入れ可能

郵便局(ゆうちょ銀行)でお金を借りるときに注意すべきポイントも解説しているので、ぜひ最後までチェックしてください。

なお、人気のカードローンについては、カードローンおすすめランキングで解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

郵便局(ゆうちょ銀行)でお金を借りる6つの方法

郵便局(ゆうちょ銀行)でお金を借りる方法は、主に6つあります。

郵便局(ゆうちょ銀行)でお金を借りる6つの方法
  • 貯金担保自動貸付けは預入金額の90%以内の金額(300万円)まで借り入れ可能
  • 国債等担保自動貸付けは国債の80%(200万円)まで借り入れ可能
  • かんぽ生命の契約者貸付制度なら保険の解約返戻金の一定範囲内を借り入れできる
  • 住宅ローンは3種類から選択可能|貸付期間は最長35年
  • JP BANKカードのキャッシング枠なら担保なしでお金を借りられる
  • 口座貸越サービスは口座残高不足分が自動的に融資されて便利

担保の有無や金利はそれぞれ異なるので、自分に適した借入方法を見つけましょう。

貯金担保自動貸付けは預入金額の90%以内の金額(300万円)まで借り入れ可能

貯金担保自動貸付けとは、定期貯金や定額貯金を担保にして借り入れできる方法です。

ゆうちょ銀行で定期貯金または定額貯金をしている場合は、審査なしでその日のうちにお金を借りられます

預入金額の90%以内なら最高300万円まで借りることができ、ゆうちょ銀行のATMで必要な金額分を出金できます。

貸付金利担保定額貯金を担保とする場合:返済時の約定金利(%)+0.25%
担保定期貯金を担保とする場合:預入時の約定金利(%)+0.5%
貸付金額の上限預入金額の90%以内
(総合口座1口座につき300万円まで)
貸付期間貸付けの日から2年
(貸付けの日から2年以内に担保とする貯金が満期を迎える場合は、その満期までの期間)
貸付回数制限なし
返済金額・回数制限なし

貸付期間内であれば何回でも借り入れができ、返済回数や返済金額に制限はありません。返済日なども指定されていないため、ボーナスなどの臨時収入があったときに一括返済することも可能です。

ただし、満期日までに完済しないと、担保になっている貯金から相殺されてしまうので注意しましょう。

国債等担保自動貸付けは国債の80%(200万円)まで借り入れ可能

国債等担保自動貸付けは、ゆうちょ銀行の総合口座で管理する担保定額預金や担保定期預金を担保にしてお金を借りる方法です。

ゆうちょ銀行または郵便局で購入した国債であれば、担保の80%以内(最大200万円まで)まで借り入れが可能です。

担保利付国債、個人向け国債
貸付金利借入時における預入期間1年の定期貯金の約定利率(%)+1.70%
貸付金額の上限担保の80%以内(最大200万円まで)
貸付期間1年
引き出し回数制限なし
返済回数1〜4回

借り入れ回数に制限はなく、一度に高額な借り入れをすることに抵抗がある場合は、少額ずつ借りることも可能です。

ただし、貸付期間は最長でも1年のため、1年に完済できるように返済計画を立てる必要があります。

なお、国債等担保自動貸付けは、2019年3月29日に新規申込の受付を終了しています。

かんぽ生命の契約者貸付制度なら保険の解約返戻金の一定範囲内を借り入れできる

かんぽ生命保険に加入している人は、生命保険の契約者貸付制度を利用して借り入れできます。

生命保険の契約者貸付制度とは、保険を解約した際に発生する返戻金の一部を借り入れできるサービスです。

契約者貸付制度なら、お金を借りても保険を解約する必要はありません

担保解約返戻金
貸付金利年利2.5%
貸付金額の上限解約返戻金の一定範囲内
貸付期間1年
貸付回数制限なし
返済回数制限なし

初回の申し込みは郵便局の窓口で行う必要がありますが、2回目以降はインターネットから手続きできます。

原則1年以内に一括完済する必要がありますが、利息を支払えば延長手続きも可能です。ただし、2年以内に完済できないと保険金額が減額されるので注意しましょう。

住宅ローンは3種類から選択可能|貸付期間は最長35年

マイホームの購入目的でお金を借りたいなら、郵便局(ゆうちょ銀行)の住宅ローンがおすすめです。 

ゆうちょ銀行の住宅ローンは、以下の3種類から選択できます。

ゆうちょフラット35ソニー銀行の住宅ローン新生銀行の住宅ローン
金利(年率)返済期間20年以下0.88%
返済期間21年以上1.04%
※固定金利
0.397%
※変動金利
変動金利タイプ0.45%
固定金利タイプ1.40%
限度額100万円~8,000万円500万円~2億円500万円~1億円
貸付期間・15年以上35年以内
・完済時に80歳となるまでの年数 ※いずれか短い期間
1年以上35年以下5年以上35年以内
手数料借入金額×2.2%借入金額×2.2%借入金額×2.2%

「ゆうちょフラット35」は、住宅金融支援機構と提携して提供している全期間固定金利の住宅ローンです。固定金利は返済計画が立てやすく、金利変動のリスクを避けたい人に適しています。

他にも、ソニー銀行やSBI新生銀行の住宅ローンの申し込み手続きの媒介をしています。

住宅ローンの申し込みは対面手続きが基本ですが、ソニー銀行の住宅ローンに限り、ゆうちょ銀行Webサイトから申し込みが可能です。

JP BANKカードのキャッシング枠なら担保なしでお金を借りられる

ゆうちょ銀行のクレジットカード「JP BANKカード」を持っている人は、キャッシング枠を利用して最短即日借入ができます。

貸付金利年15.0%
貸付金額の上限10万円~30万円(学生は5万円まで)
貸付期間最長2年8ヶ月
約定返済額5,000円~
担保・保証人なし

JP BANKカードなら担保・保証人不要で、24時間365日いつでも借り入れが可能です。急な出費で困ったときも、すぐにお金を借りられるので便利です。

キャッシング機能が付帯していない場合は、申し込む際に審査が必要ですが、18歳からでも利用できます。審査に通過すれば、約5営業日ほどで借り入れができます。

口座貸越サービスは口座残高不足分が自動的に融資されて便利

口座貸越サービスとは、通常貯金の口座残高が不足したときに不足分を自動で融資するサービスです。 

公共料金などの引き落としや口座からの引き出しをする際に便利なサービスですが、利用する際は以下の条件を満たす必要があります。

口座貸越サービスの対象者
  • 日本国籍を持っている人、永住許可等を受けている外国人
  • 契約年齢が満20歳以上から70歳以下の人
  • ゆうちょ銀行の通常貯金を所有している人
  • 本人もしくは配偶者に安定した収入がある
貸付金利年14.0%(変動金利)
貸付金額の上限10万円~30万円
貸付期間1年
貸付回数1年
約定返済額1万円
担保・保証人なし

本人に収入のない専業主婦でも、配偶者に安定した収入があれば申し込みは可能です。

インターネットや窓口などで申し込みでき、借入限度額は10万円・20万円・30万円から審査結果によって決まります。

インターネットからの申し込みであれば約10日程度で審査結果が通知されますが、窓口で申し込む場合は約2週間ほどかかるので注意が必要です。

審査通過後は、普段使っているキャッシュカードや通帳でお金を借りられます。

なお、貯金担保自動貸付けと口座貸越サービスの併用はできません。貯金担保自動貸付けを利用している場合は、貯金担保自動貸付けが優先されるので注意しましょう。

郵便局(ゆうちょ銀行)の自動貸付でお金借りる方法

ゆうちょ銀行(郵便局)でお金を借りる方法は複数ありますが、その中でも貯金担保自動貸付けは手軽に利用しやすい方法です。

自動貸付けの利用方法を把握しておくと、急な出費で困ったときもスムーズに対応できます。

郵便局(ゆうちょ銀行)の自動貸付でお金借りる方法
  • Webや電話では申し込み手続き不可|窓口の受付時間外だと融資が翌日以降になる
  • 契約には担保が必要|定額貯金や定期貯金を持っていれば即日契約可能
  • 口座を持っていれば審査不要!未成年や無職でも借り入れできる
  • 申し込むときは本人確認書類の提示を求められる場合がある
  • 自動貸付けの金利は銀行や消費者金融よりも低い

ここでは、自動貸付けのの申し込み手続きから借入方法までの流れを解説します。

Webや電話では申し込み手続き不可|窓口の受付時間外だと融資が翌日以降になる

自動貸付けの申し込みをする際は、郵便局の窓口に出向きましょう。申し込み手続きを受け付けているのは窓口のみとなっており、Webや電話から申し込むことはできません。

また、窓口の営業は平日のみとなっており、土日祝日は閉まっているため注意が必要です。

平日9:00〜16:00
土日祝日休業

土日祝日にどうしてもお金が必要な場合は、休日も即日融資が可能な消費者金融の利用をおすすめします。

土日祝日も即日融資可能な消費者金融一覧
消費者金融金利限度額審査時間融資時間
プロミス4.5〜17.8%500万円最短3分最短3分
アコム3.0~18.0%800万円最短20分最短20分
アイフル3.0~18.0%800万円最短18分最短18分
レイク4.5〜18.0%500万円最短15秒最短25分
SMBCモビット3.0~18.0%800万円最短15分最短15分
いつも4.8〜20.0%500万円最短30分最短30分
セントラル1.7〜17.8%800万円最短60分最短即日
ベルーナノーティス4.5〜18.0%300万円最短30分最短24時間以内

契約には担保が必要|定額貯金や定期貯金を持っていれば即日契約可能

郵便局の自動貸付でお金を借りるには、国債や定期預金などの担保が必要です。

担保があれば即日契約・即日融資も可能ですが、担保がなければ契約はできません。

無担保で融資を望む場合は、銀行や消費者金融のカードローンや、クレジットカードのキャッシングを利用を検討しましょう。

口座を持っていれば審査不要!未成年や無職でも借り入れできる

自動貸付は審査が行われないため、未成年や収入がない無職でもキャッシングできます

通常、銀行や消費者金融のカードローンを利用する場合は、申込者の返済能力を見極めるために必ず審査が行われます。

しかし、郵便局の自動貸付は定期預金などの担保があるので、返済が滞っても貸し倒れになる心配はありません。 

そのため、他の金融機関では融資を拒否される無収入の人や専業主婦、多重債務者やブラックの人でも、安心してお金を借りられます。

申し込むときは本人確認書類の提示を求められる場合がある

自動貸付を申し込む際は、以下の書類の提示を求められる場合があります。

申し込む際の必要書類
  • 総合口座の通帳
  • 届出印
  • 本人確認書類

総合口座の通帳を持っていない場合は、普通貯金通帳と定期貯金通帳を持参しましょう。

なお、本人確認書類は顔写真入りの公的書類なら1点のみで手続きができますが、顔写真のない公的書類しかない場合は2点必要になります。

顔写真入りの公的書類(いずれか1点)・運転免許証
・運転経歴証明書(平成24年4月1日以降交付のもの)
・パスポート・乗員手帳
・マイナンバーカード
・療育手帳
・在留カード
・精神障害者保健福祉手帳
・戦傷病者手帳
・身体障害者手帳
顔写真のない書類(いずれか2点)・公共料金の領収証書
・各種保険証
・国民年金手帳
・特別児童扶養手当証書
・母子健康手帳
・児童扶養手当証書

必ず提示が必要なわけではありませんが、念のため持参した方が手続きがスムーズです。

自動貸付けの金利は銀行や消費者金融よりも低い

ゆうちょ銀行の自動貸付けの金利は、銀行や消費者金融よりも低く設定されています

貯金担保自動貸付け担保定額貯金:返済時の約定金利(%)+0.25%
担保定期貯金:預入時の約定金利(%)+0.5%
国債等担保自動貸付け貸付時における預入期間1年の定期貯金の約定利率(%)+1.70% 
財産形成貯金担保貸付け返済時の約定利率(%)+0.25% 

約定利率とは、契約によって定められた利率のことです。ゆうちょ銀行の約定利率はかなり低く設定されており、0.25〜0.5%の金利を足しても金利は1%に達しません

なお、銀行や消費者金融のカードローンは、以下のように設定されています。

消費者金融金利
プロミス4.5〜17.8%
アコム3.0~18.0%
アイフル3.0~18.0%
SMBCモビット3.0~18.0%
レイク4.5〜18.0%
銀行カードローン金利
楽天銀行スーパーローン1.9〜14.5%
みずほ銀行カードローン2.0〜14.0%
りそな銀行カードローン1.99〜13.5%
三井住友銀行カードローン1.5~14.5%
三菱UFJ銀行カードローンバンクイック1.8〜14.6%
セブン銀行カードローン12.0〜15.0%
イオン銀行カードローン3.8〜13.8%

自動貸付けの金利は、民間の金融機関の中で最も低いため、利息の支払いを抑えながら無理なく返済を続けられます。

郵便局(ゆうちょ銀行)でお金借りる際の注意点

郵便局での借り入れにはメリットが多い一方で、いくつか気をつけたいポイントもあります。

郵便局(ゆうちょ銀行)でお金借りる際の注意点
  • 通常貯金を持っているだけでは借り入れできない
  • 期間内に返済できないと担保の貯金や国債が強制的に解約される
  • 借入金を引き出すとゆうちょ銀行の通帳残高がマイナス表示になる
  • ゆうちょ銀行のATMでしか借入・返済できない

郵便局でお金を借りる前に、デメリットや注意点をしっかり把握しておきましょう。

通常貯金を持っているだけでは借り入れできない

郵便局の自動貸付は、通常預金を持っているだけでは利用できません。 自動貸付を利用するには、担保となる定額貯金や国債が必要です。

そもそも自動貸付は通常貯金の残高を超える請求があったときに、残高の不足分が自動的に融資される仕組みです。 そのため、担保となる資金がないとお金を借りられません。

郵便局の自動貸付を利用したいなら、まず担保を確保しましょう。 

期間内に返済できないと担保の貯金や国債が強制的に解約される

自動貸付けで借りたお金を期間内に返済できなかった場合は、担保の定期貯金や国債が強制的に解約され、返済金として充てられます。 

貯金担保自動貸付けの返済期限は借入日から2年、国債等担保自動貸付けの返済期限は借入日から1年です。

自動貸付けは担保があるため、一般的なカードローンのように貸付期間を過ぎても遅延損害金が発生することはありません。その代わり、期限までに返済できなかった場合は、担保が自動的に切り崩されてしまいます。 

自動貸付けの返済期限は最長でも2年しかなく、高額な借入をすると期間中に完済できない可能性があります。

定期貯金や国債が強制的に解約されないためにも、必要なときに必要な金額だけ借りるようにしましょう。

借入金を引き出すとゆうちょ銀行の通帳残高がマイナス表示になる

郵便局の自動貸付でお金を借りると、通帳に取引の履歴が残ります。引き出した金額が貸付高の欄にマイナス表示されるため、一目で借り入れだとわかります。 

個人で管理しているなら特に問題はありませんが、家族に通帳を見られたときに借入れがバレる可能性があるので注意が必要です。

例えば、1万円の残高があるときは「*10,000」と表記されますが、1万円の借り入れをしたときは「-10,000」と表記されます。

基本的に通帳さえ見られなければ借り入れがバレることはないため、家族や同居人に借り入れを知られたくない場合は、目のつく場所に通帳を置かないようにしましょう。 

ゆうちょ銀行のATMでしか借入・返済できない

郵便局でお金を借りる場合、基本的にゆうちょ銀行や郵便局に設置してあるATMでしか取引ができません

ファミリーマートを除くコンビニATMはゆうちょ銀行直営のものではないため、セブン銀行やローソン銀行で取引はできません。 

ゆうちょ銀行や郵便局に設置してあるATMは、曜日によって営業時間が異なりますが、いずれも手数料は無料です。

営業時間手数料
平日・土曜日0:05〜23:55無料
日曜日0:05〜21:00無料

近くにゆうちょ銀行のATMがない場合は、自動貸付ではなくJP BANKカードを使いましょう。

JP BANKカードなら、コンビニなどの提携ATMでも借入・返済ができるため、近くにゆうちょ銀行のATMがない場合も安心です。

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著者情報

金融にまつわる様々な情報を発信しております。カードローン、キャッシングなどお金にまつわるノウハウなども解説しています。ぜひご覧ください。

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